ビズリーチの評判は実際どうなのか|数年使い続けた人事の本音レビュー【スカウトの実態】

エージェント活用術

ビズリーチは登録する価値があるのか。結論から言うと、「今すぐ転職するつもりがない人」こそ登録しておく価値のあるサービスです。スカウトを通じて自分の市場価値を定点観測でき、思わぬキャリアの選択肢が向こうからやってくるからです。ただしスカウトは玉石混交で、全部に律儀に反応すると確実に疲弊します。

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この記事では、数年にわたってビズリーチを使い続けている僕が、スカウトの実態と付き合い方のコツを、採用側(人事)の視点も交えてレビューします。

僕とビズリーチの付き合い方

僕は人事とITの間を行き来しながらキャリアを重ねてきました。SIerでSAPの人事システム(HCM)のエンジニアから始まり、外資コンサルでSuccessFactorsの導入、事業会社の人事、そして現在は大手電機メーカーでHRテックの推進をしています。詳しい経歴は年収推移を全公開した記事にまとめています。

ビズリーチには数年前に登録して以来、転職活動をしていない時期もずっと登録を維持しています。理由はシンプルで、スカウトの内容と量が「いまの自分の市場価値」を映す鏡になるからです。職務経歴書を更新した直後にスカウトの流れが変わるのを、何度も体感してきました。

スカウトの実態は「玉石混交」

ビズリーチの中心機能はスカウトです。ただ、その中身を理解しないまま使うと「大量に来るけど響くものがない」という感想で終わりがちです。スカウトは大きく2種類に分かれます。

①ヘッドハンター(エージェント)からのスカウト:大半はこれ

実際に届くスカウトの大半は、企業ではなくヘッドハンターからのものです。正直に言うと、経歴をきちんと読んでいないテンプレ文面も相当数あります。一方で、良いヘッドハンターのスカウトは一目で分かります。「あなたの◯◯の経験が、この案件の△△に合う」と具体的に書いてあるからです。

ヘッドハンター経由で案件を紹介してもらう場合の立ち回りは、通常の転職エージェントと同じです。転職エージェントとの正しい付き合い方で書いた「エージェントのビジネスモデルを理解して使う」原則がそのまま使えます。

②企業からのダイレクトスカウト:数は少ないが価値が高い

数としては少ないものの、企業の採用担当者から直接届くスカウトがあります。これは採用側を経験した立場から言うと、企業側がお金と工数をかけて経歴を検索し、個別に送っているものです。少なくとも書類の段階で「会ってみたい」と思われている状態から始まるため、選考がスムーズに進みやすいのが特徴です。

プラチナスカウトの見極め方

目立つ枠として「プラチナスカウト」があります。プラチナだから必ず本気度が高い、とまでは言い切れませんが、送信側に相応のコストがかかっている分、優先して中身を読む価値はあります。見るべきは枠の色ではなく、文面が自分の経歴のどこを指しているかです。

スカウトの質は職務経歴書で決まる

「スカウトが来ない」「テンプレばかり」という声の原因の多くは、実は職務経歴書側にあります。スカウトを送る側(ヘッドハンターや企業)は、キーワード検索で候補者を探します。つまり、検索でヒットする言葉が職務経歴書に入っていなければ、そもそも見つけてもらえません

僕の場合、「SuccessFactors」「人事制度」「PMO」といった具体的な固有名詞・スキル名を入れているかどうかで、届くスカウトの精度が明確に変わりました。書き方の考え方は人事から見た職務経歴書の書き方で詳しく書いていますが、要点は「実績を、検索される言葉で書く」ことです。

また、一般的にレジュメの更新日時が新しいほど検索結果で目に留まりやすくなります。転職の意思が固まっていなくても、半年に一度は職務経歴書を更新する。これだけでスカウトの流れは変わります。

有料プラン(プレミアムステージ)は必要か

ビズリーチには有料プランがありますが、僕の考えではまずは無料の範囲で十分です。スカウトを受け取り、市場価値を測るという使い方なら無料で成立します。本気の転職活動期に入り、公募求人への応募やスカウトの全文閲覧を積極的に使いたくなったタイミングで、期間を区切って課金を検討すれば良いと思います。

ビズリーチが向いている人・向いていない人

向いているのは、専門性を言語化できる30代以降の人です。マネジメント経験、プロジェクト経験、特定領域のスキル(僕ならHRテック×人事)など、検索に引っかかる「タグ」を持っている人ほどスカウトの質が上がります。年収レンジとしても、ハイクラス帯の求人が中心です。

逆に、社会人経験が浅く経歴の言語化がまだ難しい人は、スカウトを待つより、エージェントに壁打ち相手になってもらいながら自分から動くほうが早いです。その場合は総合型の転職エージェントから始めるのをおすすめします。

採用側から見た、スカウト返信のリアル

採用側の立場も経験した人事として付け加えると、企業からのダイレクトスカウトに対する返信は、丁寧に断る人・条件だけ聞いてくる人・きちんと対話しようとする人で、社内での印象がはっきり分かれます。スカウトを送る側は、返信の文面から「一緒に働くイメージ」を既に見始めています。

興味がない案件でも、一言添えて丁寧に断っておくと、同じ担当者から後日もっと合う案件が届くことがあります。逆に、興味がある案件なら「現時点で転職意思は固まっていないが、話は聞いてみたい」という温度感の返信で全く問題ありません。カジュアル面談から始められるのがスカウト型の利点なので、意思が固まる前に対話を始めて大丈夫です。

次の一歩:スカウト型と併用したいサービス

スカウトは「待ち」の戦略なので、本気で動く時期には「攻め」のエージェント型との併用が定石です。求人数の多い総合型としてはリクルートエージェントが定番で、幅広い選択肢を見ながら市場感を掴むベースとして使いやすいと思います。

まだ本格的に動く段階ではない人は、求人サイトのリクナビNEXTに登録して求人情報を眺めるだけでも、世の中でどんなスキルが求められているかの感覚が掴めます。スカウト機能もあるので、ビズリーチと合わせた情報収集の裾野になります。

ITエンジニアの人なら、IT特化のダイレクトスカウト型であるレバテックダイレクトを併用すると、技術理解のある企業からの声がかかりやすく、ビズリーチとの比較材料になります。

IT・Web業界に絞って求人を紹介してほしい場合は、IT特化型エージェントのギークリーを併用すると、スカウト型のビズリーチとは別の求人が見えます。

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スカウトを待つ形と並行して、担当者がつくエージェントも持っておくと選択肢が広がります。IT・エンジニア職ならテックゴーのように専門特化型を1社入れておくと、求人の質が変わります。

スカウト経由で選考が進んだ場合も、最終的な提示額は等級で決まります。交渉の余地がどこにあるかは年収交渉はエージェント経由が有利な理由にまとめました。

まとめ

ビズリーチの評判は「スカウトが多いが玉石混交」という声に集約されますが、それは使い方次第です。職務経歴書を検索される言葉で書き、スカウトを市場価値の定点観測として使う。この2つを押さえれば、転職する・しないに関わらず、キャリアの選択肢を広げてくれるサービスです。

今すぐ転職しない人こそ、職務経歴書を整えて登録だけしておく。それが数年使ってきた僕の結論です。

よくある質問

ビズリーチは無料で使えますか?

無料で登録でき、スカウトの受信や一部の閲覧・返信は無料の範囲で使えます。市場価値の定点観測という使い方なら無料で十分です。積極的な応募段階に入ったら有料プランを期間限定で検討するのが良いと思います。

スカウトが来ないのですが、何を見直すべきですか?

まず職務経歴書です。スカウトはキーワード検索で送られるため、スキル名・システム名・役割(PM、PMOなど)を具体的な言葉で書けているかどうかで、届く量が変わります。あわせて、レジュメの更新日時を新しくするだけでも露出は変わります。

在職中に登録すると会社にバレませんか?

ビズリーチには特定の企業から自分のレジュメを見えなくするブロック機能があります。在職中の人は、現職と関係会社をブロックした上で使うのが基本です。僕も在職中に登録し続けていますが、この設定を最初に行っています。

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