転職エージェントに登録すると、面談前に何通もメールが届きます。結論から言うと、返信が必要なのは日程調整と、担当者からの個別の質問だけです。自動配信の求人紹介メールに一通ずつ返す必要はありません。
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ただし、面談前のメールには「返さなくていい」以上の使い道があります。ここで何を書いておくかで、当日出てくる求人の質が変わります。人事として人材紹介会社とやり取りしてきた側から、その仕組みを書きます。
届くメールは4種類。返信が要るのは2つだけ
| 種類 | 返信 | 備考 |
|---|---|---|
| 登録完了・サービス案内の自動配信 | 不要 | システムから一斉送信されている |
| 求人紹介(大量に届くもの) | 不要 | 条件で機械的に抽出されている段階 |
| 面談の日程調整 | 必要 | 早いほど枠を取りやすい |
| 担当者からの個別の質問 | 必要 | 希望条件の確認など。名前が入っていることが多い |
見分け方は単純で、自分の名前と、担当者個人の署名が両方入っているかです。両方あれば人が書いています。宛名が「◯◯様」だけで署名が部署名なら、ほぼ自動配信です。
放置しても選考に不利にはなりません。ただし日程調整だけは別で、返信が遅いほど埋まっていない時間帯が減ります。夜間や土曜の枠は特に早く埋まります。
面談前のメールで書いておくと得をする4つ
日程調整の返信は「この日でお願いします」の一行で済みます。ただ、そこに数行足しておくと、当日の質が変わります。理由は、担当者が面談前に社内の求人データベースを検索しているからです。
検索条件は、この時点で持っている情報だけで組み立てられます。情報が少なければ、条件は粗くなります。
1. 現職の職種を、社内呼称ではなく一般名詞で
「人事企画」「業務推進部」といった社内の呼び名は、他社では通じません。何をしている職種なのかが伝わる言葉に置き換えます。「人事システムの導入と運用」「プロジェクトの進行管理」のように、業務内容そのものを書くのが確実です。
2. 動ける時期
「3か月以内」なのか「良い求人があれば」なのかで、紹介される案件がまったく変わります。急いでいないなら、そう書いて構いません。むしろ隠すと、決まりやすい案件ばかり出てきます。
3. 絶対に譲れない条件を1つだけ
複数書くと優先順位が伝わりません。勤務地、年収の下限、リモートの可否。この中で本当に外せないものを1つに絞って書きます。残りは面談で話せます。
4. 現在の応募状況
他社エージェントを併用しているか、選考が進んでいる企業があるか。これは正直に書いたほうが得です。同じ企業に複数のエージェント経由で応募すると重複応募になり、企業側で弾かれることがあります。担当者はそれを避けるために事前に知りたがっています。
逆に、面談前に書かないほうがいいこと
- 退職理由の詳細:文章だと経緯が伝わらず、印象だけが残ります。面談で話すほうが正確に伝わります
- 現職への不満:同じ理由でも、書き言葉になると強く見えます
- 希望年収の上限:下限だけ伝え、上は面談で相談します。先に上限を示す必要はありません
- 職務経歴書の完成版:面談で方向性を相談してから作るほうが、結果的に手戻りが減ります
職務経歴書については、採用側が実際にどこを見ているかを人事から見た評価が上がる職務経歴書の書き方にまとめてあります。
返信の文面(そのまま使える形)
日程調整の返信に、上の4つを足した形です。長くする必要はありません。
◯◯様
ご連絡ありがとうございます。面談は◯月◯日◯時からでお願いいたします。
事前に状況をお伝えします。
・現職:人事システムの導入・運用(社内の呼称は「人事企画」です)
・希望時期:3か月以内に動ければと考えています
・外せない条件:勤務地が首都圏であること
・応募状況:他社エージェント1社に登録済み。選考が進んでいる企業はありません当日はよろしくお願いいたします。
この程度で十分です。担当者はこれを見て求人を検索してから面談に来るので、当日いきなり具体的な話から始められます。
メールへの返信で見られていること
採用側にいると、エージェントから「この方は連絡が早い」「レスポンスが丁寧」といった申し送りが来ることがあります。書類には現れませんが、推薦文の温度に影響します。
とはいえ、丁寧に書くこと自体が目的ではありません。見られているのは主に次の2点です。
- 返信の速さ:営業日で2日以内なら問題ありません。企業との日程調整でも同じ速度を期待されます
- 質問に答えているか:複数の質問のうち一部しか答えていない返信は、企業とのやり取りでも同じことが起きると推測されます
逆に、署名の形式や敬語の細かさは誰も見ていません。ここに時間をかける必要はないです。
面談日までにやっておくこと
- 現職の給与明細を1か月分と、直近の源泉徴収票を手元に置く(実質年収の話が正確になります)
- 興味のある企業名を3社ほど挙げられるようにする。業界だけでも可
- 絶対に行きたくない業界・企業があれば書き出す(伝えておくと紹介の精度が上がります)
面談当日に何を伝えるかは転職エージェントの初回面談で必ず伝えるべき3つのことで詳しく書きました。エージェント全体との付き合い方は転職エージェントとの正しい付き合い方にまとめています。
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よくある質問
求人紹介メールが多すぎるのですが、止められますか
配信設定で頻度を変えられるサービスがほとんどです。ただし全部止めると、担当者が手動で送った案件も埋もれます。頻度を下げる程度にとどめて、担当者名が入っているものだけ開く運用が現実的です。
返信しないと担当者のやる気が下がりますか
自動配信への無返信では下がりません。ただし個別の質問に答えないまま面談に臨むと、準備が進んでいない状態で当日を迎えることになります。
複数のエージェントに同じ内容を送っていいですか
問題ありません。ただし応募状況の欄だけは各社で正確に書き分けてください。ここが食い違うと重複応募が起きます。
まとめ
- 返信が必要なのは日程調整と担当者からの個別質問だけ。自動配信は放置してよい
- 見分け方は、自分の名前と担当者個人の署名が両方入っているか
- 日程調整の返信に、職種の一般名詞・動ける時期・外せない条件1つ・応募状況を足す
- 退職理由の詳細、現職への不満、希望年収の上限は書かない
- 見られているのは返信の速さと、質問に全部答えているか。敬語の細かさではない


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