4月入社を狙うなら、動き始めるのは10〜12月です。転職活動には準備から入社まで3〜5か月かかるため、年明けに動き出すと年度内には間に合いません。
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「いい求人が出てから考えよう」と思っている人が最も損をします。求人が出てから準備を始めると、選考が終わる頃には枠が埋まっているからです。
この記事では、転職を考え始めた人がいつ何をすべきかを、時期から逆算して整理します。僕は5回の転職を経験し、採用する側として企業の年間スケジュールも見てきました。両方の視点から書きます。
転職活動にかかる期間の内訳
| 工程 | 期間 | やること |
|---|---|---|
| 準備 | 2〜4週間 | 職務経歴書の作成、エージェント面談、方向性の整理 |
| 応募〜内定 | 1〜2か月 | 書類選考、面接3〜4回、オファー面談 |
| 退職交渉〜引き継ぎ | 1〜2か月 | 上長への申し出、後任調整、引き継ぎ |
| 合計 | 3〜5か月 |
この表を逆算すると、入社希望月から3〜5か月前が「動き出す時期」になります。
| 入社したい時期 | 動き出す時期 |
|---|---|
| 4月 | 11〜12月 |
| 7月 | 2〜3月 |
| 10月 | 5〜6月 |
| 1月 | 8〜9月 |
退職交渉を短く見積もらない
最も読み違えやすいのがここです。就業規則上は「1か月前までに申し出」となっていても、実際には後任の確保と引き継ぎに時間がかかります。
特に年度末(1〜3月)は、引き継ぎと通常業務が重なって最も抜けにくい時期です。「4月から新しい会社で」と考えるなら、内定は1月には出ている必要があります。
求人が増えるのは年2回
中途採用の求人には、明確な波が2つあります。
1〜3月(最大の波)
4月の期初に向けた採用です。多くの企業が次年度の組織と人員計画を固めるのが1〜2月で、そこで確定した欠員や増員が求人になります。
6〜9月(第2の波)
上期の振り返りと、10月の下期スタートに向けた採用です。1〜3月ほどの量はありませんが、競合が少ないぶん通りやすい面もあります。
採用側から見た「1〜3月が動きやすい理由」
企業側にいたとき感じたのは、この時期は採用枠の根拠が明確だということです。次年度の予算と人員計画が承認された直後なので、「この枠で採る」という前提で動けます。
逆に期の途中は、枠があっても稟議に時間がかかったり、他部署との調整が入ったりします。同じ候補者でも、時期によって決裁のスピードが変わるのが実態です。
つまり1〜3月は求人が多いだけでなく、意思決定も速い。ここを狙う価値があります。
ボーナスとの兼ね合いをどう考えるか
「賞与をもらってから辞めたい」は自然な発想ですが、これが原因で機会を逃す人もいます。
確認すべきは支給日在籍要件です。多くの企業が「支給日に在籍していること」を条件にしており、退職を申し出ていても支給日に在籍していれば受け取れるのが一般的です。ただし規程によっては減額されることもあるので、自社の賃金規程に書かれています。
現実的な進め方としては、選考は先に進めておき、退職の申し出を支給後にするという順序です。内定から入社まで1〜2か月の猶予は普通にあるので、賞与を待つために選考を止める必要はありません。
この点はエージェントに伝えておくと、入社日の調整をしてもらえます。初回面談で伝えるべきことのひとつです。
「いい求人が出たら動く」が失敗する理由
これが最も多い失敗パターンです。理由は3つあります。
1. 準備に2〜4週間かかる
職務経歴書がない状態から始めると、応募できるまでに数週間かかります。その間に募集が締め切られます。
2. 求人は公開前に動いている
エージェント経由の求人は、公開される前に候補者が推薦されていることがあります。登録済みの人に先に情報が届く構造です。
3. 比較対象がないと判断できない
1社しか見ていないと、その条件が良いのか悪いのか分かりません。複数社を並行して見ることで初めて相場が分かります。
だから「転職するかどうか」を決める前に、情報収集だけ先に始めるのが合理的です。エージェントに登録しても、応募の義務はありません。
在職中に活動する時間をどう作るか
フルタイムで働きながらの転職活動は、時間の確保が最大の課題です。現実的な工夫を挙げます。
- 面接はオンラインを優先。移動時間がなくなるだけで、平日の昼休みにも入れられます
- 職務経歴書は一度作れば使い回せる。最初の1本に時間をかけ、以後は応募先ごとに冒頭だけ調整する
- エージェントとの連絡はメールに寄せる。電話は勤務中に取れないため、テキストで進めたいと最初に伝えておく
- 有給は面接が集中する時期にまとめて使う。飛び石で取ると不自然に見えます
職務経歴書の書き方は人事から見た職務経歴書の書き方にまとめています。
年齢による違いはあるか
30代後半以降は、選考期間が長くなる傾向があります。ポジションが限定されるぶん、社内の調整に時間がかかるためです。その分、逆算の余裕を1か月ほど多く見ておくと安全です。
年齢と転職の関係については35歳限界説は本当かで書いています。
IT・人事システム領域で動く場合
専門性の高い領域は、求人の絶対数が少ないぶん、出たときに動けるかどうかで決まります。年に数件しか出ないポジションもあるため、常時登録しておいて情報を受け取れる状態にしておく意味が大きい。
IT・Web業界に特化したギークリーは、この領域の求人を扱っており、公開前の情報も含めて相談できます。今すぐ転職する気がなくても、相場を知っておくだけで判断の基準ができます。
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よくある質問
Q. 在職中と退職後、どちらが有利ですか?
在職中です。収入が途切れないため、条件を妥協せずに済みます。退職後だと焦りが出て、判断が甘くなりやすい。よほどの事情がない限り、在職中に決めることをおすすめします。
Q. 転職活動をしていることは会社にバレますか?
通常はバレません。ただしエージェントによっては、在職企業をブロック対象に指定できるので、初回面談で伝えておくと安全です。転職サイトのレジュメを公開設定にしている場合は、自社に見つかる可能性があります。
Q. 内定が出てから何日以内に返事が必要ですか?
1週間前後が一般的です。他社の選考が進行中なら、その旨を伝えて延長を相談できます。ただし無期限には待ってもらえないので、複数社の選考時期をある程度そろえておくと交渉しやすくなります。
まとめ
転職活動は入社したい時期から3〜5か月を逆算して動き出すのが基本です。4月入社なら11〜12月、10月入社なら5〜6月。
そして「転職するかどうか」を決める前に、情報収集だけ先に始めること。求人が出てから準備を始めると、ほぼ間に合いません。


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